
大阪府 THREE LUCE/松本 裕香 様
タイトル『生きる力』
ある日のこと。
主人の母から電話がありました。
「大変!お父さんが身動き取れなくなったの! お父さんを起こして欲しい!」
突然のことで理解が出来ませんでしたが、とりあえず息子と一緒に向かいました。
義父はベッドから起き上がろうとした時に、よろけて下に転げてしまい、その場から全く動けない状態になっていました。
介護経験がない私達が起こそうとしてもビクとも動かない…
それでも時間はかかりましたが、皆で何とかベッドに戻すことができました。
ですが、義父はその日から自力で体を動かせなくなってしまいました。
一瞬で日常が変わりました。
昨日まで杖をつきながら歩き、自転車に乗って動けていたのに…。
私達も目の前が真っ暗になりました。
ふと、義父を見ると自分の体を動かせないことが理解できないという表情。
義母はこれから介護で大変な事になってしまう…
お義父さんは身体も大きいので、私には介護できない…
けど、やるしかない…
電動でリクライニングができるベッドを使っていますが、ベッドを少し起こそうとスイッチを押すと「痛い!痛い!」と言い、起こすことが出来ません。
電動リクライニングベッドも意味がない…
完全に寝たきりの義父に、義母は食事やシモのお世話…
翌日、様子を見に行くと、82歳の義母もクタクタになっており、もう施設に入ってもらうしかないとなりました。
義父は家が大好きです。
ですが、義母の事を考えると施設に入ることも仕方ないと無理やり理解しながら、ベッドから庭をボーっと眺めている義父の顔を見ると辛くてたまらない。
施設の話が進む中、申請などで待機期間が2か月ある。
私に何かできないか…
ハンドセラピスをしてみたい。
でも、義母は私の仕事のことを良く思ってなく、いつも小言を言われる様な感じなので、私が施術をしてみたいと言っても、受け入れてくれないだろうなと思いながらダメ元で聞いてみました。
すると、義父が「お願いしたい」と言ってくれて、すぐに機械を取りに帰り、その日から始めました。
全く動けない大きな義父の身体を施術するのは大変でしたが、痛がっている所や出来る箇所を施術していきました。
1日目、2日目、3日目と続けて施術をした事でリクライニングベッドを少し起こせる様になりました。
4日目、私は行けなかったのですが、リクライニングベッドをかなり起こせる様になり、食事の介抱もかなり楽になったと義母が喜んでくれました。
5日目、施術後はベッドを直角まで起こせる様になり、ベッドから足をおろして座れるようになりました。一瞬ですが、立つ事ができるようになり胸がいっぱいになりました。
6日目は施術に行けませんでしたが、杖を使い部屋の中を歩けるようになり、
7日目、自分で杖を使って部屋を出て台所まで歩き、テーブルで食事をする事ができ、トイレも一人で行けるようになりました!
8日目、外まで出ることができて、畑にも行ける事ができたと義母から連絡がありました。
10日目以降は痛いところもなくなり、心地よく施術を受ける事が出来る様になりました。
そして、杖を使ってではありますが、食事、トイレ、お風呂、着替えを自分で自由に出来るようになりました。
畑には義母と一緒に行けるようになりました。
完全寝たきりになり途方にくれて、施設に入る準備を始めて13日。
8回の施術で寝たきりになる前の状態に戻りました。
ハンドセラピスの凄すぎる無限大の可能性!
義父はもちろん、義母もとてもよろこんでくれました。
義母から「あなたがしていたお仕事、こんなに凄かったんだね」と嬉しい言葉もいただけて感無量!
ハンドセラピスの筋肉をほぐす効果がここまで凄いんだと私も再度、再度実感!
寝たきりの高齢者が復活できる…
あまりにもとてつもないミラクル! そんな体験をさせて頂きました。
今は月に一度の施術で安定してくれています。以前は、腰痛で通っていたお医者さまから「高齢だから仕方ないですよ」と処方された湿布を毎日貼っていましたが、今はその湿布もなしで元気に過ごしてくれています。